渡部3冠!200m個人メドレー日本新
「競泳・日本選手権」(10日、辰巳国際水泳場)
女子200メートル個人メドレーで、渡部香生子(18)=JSS立石=が自身の日本記録を0秒77更新する2分9秒81で派遣標準記録を突破して、世界選手権(7~8月、ロシア・カザニ)の代表入りを決めた。同種目3連覇で、女子では03年の萩原智子以来、史上2人目の4冠に王手をかけた。
電光掲示板で日本新記録を確認すると、渡部はガッツポーズをした。「何回も2分10秒を切ろうとしたけど、なかなかできなかった。やっと達成できて、とてもうれしい」。クールビューティーが声を弾ませた。
前半から積極的に飛ばした。課題の背泳ぎでも踏ん張り、先頭は譲らなかった。竹村コーチは「種目ごとの切り替えに迷いがなかった。あれだけ前半飛ばしてラストもよく粘った」と目を細めた。
得意種目は平泳ぎだが、「そればかりだと気が詰まる」と、個人メドレーでも世界に挑戦する。「1種目ずつタイムアップしたい」と、世界選手権の表彰台も見据えた。
4月から早大に入学。新しいクラスメートとも交流し、「応援してくれている。大会後は友達とも遊びに行きたい」と、女子大生の顔ものぞかせた。
残すは「世界と戦う自信がある」と話す200メートル平泳ぎ。目標の日本新記録で4冠を達成し、夏の大舞台に勢いをつける。