錦織、連覇へ快勝発進「感触良かった」
「男子テニス、バルセロナ・オープン」(21日、バルセロナ)
シングルス2回戦で、世界ランク5位の第1シード、錦織圭(25)=日清食品=が世界85位のテイムラズ・ガバシビリ(ロシア)に6-3、6-4で快勝し、大会2連覇に向けて白星発進した。23日の3回戦で、世界31位のサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)と対戦する。
マッチポイントでサーブをセンターに決めてエースを奪うと、錦織は小さくガッツポーズした。5月下旬に始まる全仏オープンへと続くクレーコートのシーズンを鮮やかに滑り出し「サーブも含めて、全ての感触が良かった。とてもいいクレーの初戦になった」と手応えをのぞかせた。
今季初めてのクレーコートでのプレーに「少し緊張していた」という。第1セットは第1ゲームを相手に1ポイントも与えずにキープし、第2ゲームでブレークに成功。6-3で押し切り、第2セットも危なげなく奪った。
回り込んでフォアのクロスを打ち込み、機を見ては果敢にネットにも詰めた。ハードコートより滑りやすい表面に対応するため、約2週間で主にフットワークを磨いてきただけあって動きは軽やかだった。
球足が遅い表面でも積極的に攻める姿勢を取ることは、最も得意としているハードコートと変わらない。ポイントになるのは「前に出たり、下がったりというフットワーク」。スリップしやすい土の上を機敏に動き、好機では果敢に強打を繰り出した。これが、ラリーを長引かせずにポイントを重ねることができた理由だ。
3回戦ではヒラルドと対戦。通算対戦成績は錦織が6勝1敗とリードし、昨年の決勝ではストレート勝ちした。クレーコートでも思うようなテニスが展開できることを確認し「自信がついた」と笑った。大会2連覇へ期待が膨らむスタートとなった。