錦織サービスゲーム落とさず「完璧」
「バルセロナ・オープン」(25日、バルセロナ)
シングルスで大会2連覇を目指す世界ランク5位の第1シード、錦織圭(25)=日清食品=は準決勝で世界28位の第14シード、マルティン・クリザン(スロバキア)に6-1、6-2で快勝し、2年連続で決勝に進んだ。錦織はサービスゲームを1度も落とさず、昨年の全仏オープン1回戦で敗れた相手を圧倒。26日の決勝ではダビド・フェレールとパブロ・アンドゥハール(ともにスペイン)の勝者と戦う。
今大会の錦織は立ち上がりが抜群にいい。この日も相手の最初のサービスゲームをブレークしてリズムをつかみ、同じ25歳のクリザンに快勝した。「堅実で、全ての面でパーフェクトなテニスができた。とてもうれしい」と白い歯を見せた。
準々決勝を終え「冷静な試合の入り方が今週はできている。これを続けたい」と手応えを口にしていた通り、高い集中力で最初から仕掛けた。攻撃的なリターンで圧力をかけ、第1セットでは簡単にブレークするなど5-0と圧倒した。勢いを維持し、2セットでけりをつけた。わずか3ゲームしか与えない圧勝だった。
欧州でも伝統がある大会で2年連続して決勝に進み、「また決勝に残れて興奮している」と喜んだ。股関節とふくらはぎに不安を抱えたまま臨んだ昨年の全仏オープンで完敗したクリザンに力の差を示し、2連覇に近づいた。