佳純組ベスト4入り メダル確定!
「卓球世界選手権」(29日、中国・蘇州)
混合ダブルスの吉村真晴(21)=愛知工大、石川佳純(22)=全農=のペアが準々決勝で北朝鮮のペアを下してベスト4入りし、今大会日本勢初のメダル獲得が決まった。3位決定戦はなく、銅メダル以上が確定した。決勝進出を懸けて30日の準決勝に臨む。吉村、石川はともに世界選手権個人戦では初のメダル獲得となった。
女子シングルス2回戦では第5シードの石川、前日の女子ダブルスで敗退した中学3年の伊藤美誠(スターツ)と平野美宇(エリートアカデミー)はいずれも勝ったが、福原愛(ANA)と平野早矢香(ミキハウス)は敗退。男子シングルスでは世界ランキング5位の水谷隼(ビーコン・ラボ)が3回戦に進出。女子ダブルスでは福原、若宮三紗子(日本生命)組が8強入りした。
混合ダブルスのペアとして世界選手権初出場だった2年前とは違う。コンビを組んで4年目。石川が「組めば組むほど良くなっている」と自信を深めていた吉村との抜群の連係が勝負どころで結実した。難敵の北朝鮮ペアを退け、日本チームに今大会初のメダルをもたらした。
一進一退の攻防だった。1-1の第3ゲームをジュースの末に落としても崩れず、第4ゲームを取り返した。勝負どころでは2人とも思い切って強打を打ち込んだ。
幼少時から注目を集め続けてきた石川と、高校3年で全日本選手権のシングルスを制しながら、伸び悩んだ吉村という対照的な2人。結成当初は吉村が「石川さんと組むことに緊張していた」と遠慮がちだったが、合宿などで練習を重ねて壁を取り払った。