安部上々デビュー「緊張した」世界戦へ
「シンクロ日本選手権」(3日、辰巳国際水泳場)
新種目の混合デュエットで、世界選手権(7月開幕、ロシア・カザン)に出場するシンクロ初の男子代表・安部篤史(32)=トゥリトネス水泳部=が、足立夢実(国士舘シンクロク)と組んで大会デビューを果たし、フリールーティン予選で2位の85・6667点をマークした。
ほかは女子ばかりの中、上半身までの水着に、目元には初メークを施した。髪をゼラチンで固め、頭には赤い飾りも。「緊張した。癖が本番で出てしまった」。ウオークで登場する際に右手と右足がそろってしまったが、以降は落ち着いていた。
高いリフトなど男子ならではの力強い演技に大きな拍手が送られ「ホッとした。通過点としての集大成」と胸を張った。指導する花牟礼コーチは「合格点」と評価し、井村ヘッドコーチも「練習で見たことがない演技。『練習でも出せ!!』って本人に言った」と期待を寄せた。
夏に向けて第一歩を踏み出した混合ペア。テクニカルルーティンに出場しておらず決勝には進めないが、4日のエキシビションで再び演技を披露する。