錦織、苦しい試合展開も初戦突破!

 「マドリードOP」(6日、マドリード)

 男子シングルスで世界ランク5位の第4シード、錦織圭(25)=日清食品=が初戦の2回戦で同21位のダビド・ゴフィン(ベルギー)に競り勝った。7日(日本時間8日未明)の3回戦で世界16位のロベルト・バウティスタ(スペイン)と対戦。前回覇者のラファエル・ナダル(スペイン)らは順当に3回戦に進んだものの、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)がニック・キリオス(オーストラリア)に敗れる波乱があった。

 決着がついたのは日付が変わった未明の午前1時半ごろ。試合進行が遅れ、深夜11時35分に始まった初戦を苦しんで突破した錦織に笑顔はなかった。「こんなに遅いのは久しぶり。もうどっちが勝ってもおかしくない試合だった」と胸をなで下ろした。

 昨季2勝を挙げてカムバック賞に輝いた24歳のゴフィンとの対戦。第1セットは得意のリターンがさえ、いきなり4ゲームを連取した。だが第2セットから集中力が途切れ、リスクを冒して攻める相手にリズムを奪われた。

 最終セットも一進一退。4-4の第9ゲームでブレークに成功し、小さくガッツポーズした。赤土の舞台で、出場2大会連続優勝を目指す。昨年のこの大会では準優勝しており、「もっとプレーの質を上げて攻めのテニスを取り戻したい」と意気込んだ。

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