錦織、リターンに苦戦しマリーに完敗
「マドリード・オープン」(9日、マドリード)
男子シングルス準決勝で世界ランク5位の第4シード、錦織圭(25)=日清食品=は同3位の第2シード、アンディ・マリー(27)=英国=にストレートで敗れ、2年連続の決勝進出はならなかった。10日の決勝は3連覇を目指す第3シードのラファエル・ナダル(スペイン)とA・マリーが対戦。女子の決勝はペトラ・クビトバ(チェコ)がスベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)に6-1、6-2で勝ち、ツアー通算16勝目を挙げた。
錦織は得意のリターンに苦しんで、A・マリーの緩急をつけた多彩なサーブを攻略できなかった。4連戦の疲労も重なり「体というよりは頭が疲れていた。ミスが多すぎた」と、クレーコート今季9戦目での初黒星を受け止めた。
昨季は年間成績上位8人によるATPツアー・ファイナルでA・マリーから初勝利を挙げたが、球足が遅いクレーは初対戦。第2セットは1-1の第3ゲームで息詰まるラリーからドロップショットがさえて初ブレークに成功しながら、直後に奪い返されたのも響いた。
相手の鉄壁の守備にも手を焼き、独特の間合いと駆け引きでも揺さぶられた。ストレート負けに「相手がうまかったとしか言いようがない」と完敗を認めた。