「テニス・イタリア国際」（１３日、ローマ）

　世界ランキング６位の第５シード、錦織圭（２５）＝日清食品＝は初戦の男子シングルス２回戦で世界４０位のイジ・ベセリー（２１）＝チェコ＝を７－６、７－５で破り、３回戦に進んだ。今大会の男子はツアーの格付けの高いマスターズ大会の一つで、２４日に開幕する全仏オープン（パリ）の前哨戦となる。

　厳しい暑さの中、錦織が勝負強さを発揮した。ジョコビッチ（セルビア）らに続いて今季５人目の３０勝到達で、初戦を突破。前週のマドリード・オープンからの連戦で「体力的に楽ではない」という状況で接戦を制した。

　初対戦となったベセリーは身長１９８センチ。強烈なフォアや、ドロップショットなどの小技にも苦しめられた。４－５の相手サーブの第１０ゲームでは３度セットポイントをしのぎ、タイブレークの末にこのセットを奪った。

　第２セットは５－５の第１１ゲームに逆クロスのフォアでブレークし、ストレート勝ちにつなげた。昨年はこの大会をけがで欠場。「昨年出ていない分、結果を出していければ今後につながる」と声を弾ませた。