桐生の本気!別次元のスピードで猛追

 「関東学生対校選手権」(14日、日産スタジアム)

 男子100メートル予選が行われ、日本人初の公認9秒台の期待が懸かる桐生祥秀(19)=東洋大=は10秒33(無風)の全体3位タイで準決勝進出を決めた。400メートルリレー予選では、アンカーとして最後方から異次元の追い上げでごぼう抜きし、決勝進出に貢献。15日の100メートル準決勝、決勝に期待を抱かせた。

 思わぬ形で桐生の本気が出た。余裕を持った走りで100メートル予選を通過し、アンカーとして臨んだ400メートルリレー予選。東洋大はバトンでもたつき、先頭から大きく離された状況で桐生に渡った。

 「(バトンを受けたのは)ほぼ最後。燃えました」。ただ1人、別次元のスピードで猛追し、ゴール直前で決勝進出が決まる3位に滑り込んだ。「予想より力を使っちゃいましたね」と苦笑いだったが、好記録を予感させる爆走劇だった。

 15日の100メートル準決勝、決勝では9秒台が期待される。「インフルエンザにかかったり、ケガしたり」と相性が良くない日産スタジアムだが「今回はいい思い出を作りたい」。本能に火がついた桐生が、偉業に挑む。

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