桐生肉離れ全治6週間 世陸出場絶望的
陸上男子100メートルで日本人初の公認9秒台突入が期待される桐生祥秀(19)が所属する東洋大は3日、右太もも裏の肉離れにより、桐生が出場を予定していたダイヤモンドリーグ第7戦のニューヨークGP(13日)を欠場すると発表した。
全治6週間で、世界選手権(8月、北京)代表選考会となる日本選手権(26~28日、新潟)への出場は絶望的。今季最大の目標としていた世界選手権出場は厳しくなった。
東洋大によると、5月30日の練習中に負傷。1日に都内で精密検査を受けたという。約4週間後の日本選手権はエントリーしているものの「出場は非常に困難な状態」と説明した。
桐生は5月15日の関東学生対校選手権100メートル準決勝で10秒37の1着となったが、左太もも裏に張りを訴えて決勝を棄権。「痛みもないし、すぐに練習を始めるつもり」と明るく話していたが、またもアクシデントに見舞われた。
個人での世界選手権出場には日本選手権に出場し、入賞(8位)以上が最低条件。陸上界のワンダーボーイが大ピンチに陥った。