錦織棄権…左脚痛で準決勝わずか15分
「男子テニス、ゲリー・ウェバー・オープン」(20日、ハレ)
世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(25)=日清食品=は世界45位のアンドレアス・セッピ(31)=イタリア=との準決勝の第1セット途中で左脚の痛みのため棄権し、初の決勝進出はならなかった。錦織は左ふくらはぎにテープを巻いた姿でプレーし、1-4とリードされた後、試合続行を断念した。
芝コートで初の決勝進出に挑んだ錦織は、サーブやリターンにさえがあった準々決勝までの姿とは明らかに違っていた。左ふくらはぎに前日まではなかったテープを巻いていた。動きが悪く、わずか15分ほどで途中棄権した。
2年前のウィンブルドン選手権で16強入りを阻まれたセッピとの顔合わせ。第1ゲームからなんでもないボールを空振りし、普段なら届きそうなサーブや相手の返球を簡単に見送った。顔をしかめて脚を引きずる場面もあった。本来のプレーは全くできなかった。
芝の上ではボールの弾み方が低くなり、より深く腰を落としてプレーする必要がある。肉体強化の成果で今季は快調にプレーを続けていた日本のエースが、ウィンブルドン選手権を前にアクシデントに見舞われた。