錦織、途中棄権 ウィンブルドン黄信号
「男子テニス、ゲリー・ウェバー・オープン」(20日、ハレ)
シングルス準決勝で世界ランキング5位の第2シード、錦織圭(25)=日清食品=は左ふくらはぎの痛みのため第1セット途中で棄権し、初の決勝進出はならなかった。錦織は世界45位のアンドレアス・セッピ(イタリア)を相手に動きが悪く、1-4となった後に試合続行を断念した。
順調だった錦織が負傷でつまずいた。第1セット第6ゲーム開始前に左ふくらはぎの痛みで途中棄権。芝の聖地で29日に開幕するウィンブルドン選手権での活躍に黄信号がともった。
左脚にテープを巻いき、最初から動きがおかしかった。左右のボールを追えず、体勢を崩して空振りする場面も。「ウィンブルドン選手権に大きなリスクを負いたくなかったので」。試合は15分ほどで終わった。
体力の消耗が激しいクレーコートの全仏オープンを終えて「少なからず疲労があった」という状態で、すぐに芝のシーズンを迎えて体が悲鳴を上げた。19日の準々決勝で痛みが走り、痛み止めを服用しても本来の動きを取り戻せなかった。
けがが今後にどう影響するかは現時点では分からない。ただ今大会の準々決勝まで3試合で「芝の感覚がつかめた。去年よりも理想的なプレーになっている」と手応えをつかんでいるだけに、回復が待たれる。