村山ツインズ“宗超え”宣言
日本陸連は29日、新潟市内で理事会を開き、8月の世界選手権(北京)の代表23人を発表した。男子長距離では箱根駅伝を沸かせた双子ランナー、村山謙太(22)、紘太(22)=ともに旭化成=が、兄弟で代表入り。リオデジャネイロ五輪はマラソンで挑戦するというツインズが、かつてマラソンで活躍した宗茂、猛兄弟を超える新たな“双子伝説”をつくる。また、8月2日までに世界選手権参加標準記録を突破した選手は、追加で代表入りの可能性がある。
正月に箱根を沸かせていたツインズが、社会人1年目にして世界への切符を手にした。
兄謙太は日本選手権の1万メートルで11位にとどまったが、選考会の1つ、兵庫リレーカーニバルでの日本人トップが決め手となり、代表に滑り込んだ。日本選手権5000メートル優勝で内定を決めていた紘太は、1人で会見に出席。ツイッターで兄の代表入りを知り「厳しいかと思っていたけど、2人で代表になれてうれしい」と破顔一笑した。
リオデジャネイロ五輪はマラソンでの挑戦を見据えている。旭化成の双子といえば宗兄弟がいるものの、紘太は「ここからは『村山兄弟の時代』と言われるようにしたい。そのためには五輪にいかないと」と力強く宣言した。