錦織2回戦棄権 左脚回復せず「悔しい」
「ウィンブルドンテニス」(1日、ウィンブルドン)
男子シングルスで第5シードの錦織圭(25)=日清食品=は左脚のけがのため世界ランキング60位のサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)との2回戦を棄権した。
試合会場で記者会見した錦織は「本当に残念。この日の練習で動いてみて、かなり痛みがあった。試合に出ても勝てないと判断した」と説明した。大会前に左ふくらはぎを負傷。1回戦で3時間22分のフルセットの激闘を勝ち抜いて「痛みが出た」と打ち明けた。
100年を超える伝統と格式を誇る大会のセンターコートで試合をする栄誉が与えられていた。第5シードとしての錦織の実力が認められた形だっただけに「ただ試合ができないのが悔しい」と無念さを漂わせた。
大会期間中しか使用されず、ごく一部の選手のみ踏むことができる舞台。青々とした芝に対する少年時代からの憧れは「他にない独特の雰囲気がある」と今も変わらない。だが脚に不安を抱えた今回は「それどころではなかった。自分の体の方が優先順位は高い」と現実を受け入れた。