フェデラー8度目のVへ「盤石」の出来

 「ウィンブルドンテニス」(10日、ロンドン)

 男子シングルス準決勝で第2シードのロジャー・フェデラー(33)=スイス=が、2013年王者で第3シードのアンディ・マリー(英国)にストレートで勝ち、2年連続10度目の決勝に進出した。第1シードのノバク・ジョコビッチ(28)=セルビア=は第21シードのリシャール・ガスケ(フランス)を破った。12日の決勝は昨年と同じ顔合わせとなり、フェデラーは男子史上最多の8度目の優勝と四大大会18勝目を、ジョコビッチは2年連続3度目の王座を狙う。

 フェデラーが「自分の選手生活でも屈指の試合。本当に盤石だった」と誇る内容で、8度目の大会制覇が懸かる決勝への道を切り開いた。

 安定感抜群のサーブで主導権を握った。切れのあるショットを左右に打ち分け、奪ったサービスエースは20本。第1サーブを76%も成功させて、A・マリーに1度しかブレークポイントを与えなかった。自身のサービスゲームを危なげなくキープできたことが、リターンでの大胆な攻めにもつながった。

 準決勝までの6試合でサービスゲームを1度しか落としていない。「出来は最高」と自信を膨らませるサーブを武器に、四大大会では6勝6敗の好敵手、ジョコビッチとの決勝に臨む。

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