乾、三井組が銅 4大会ぶりの表彰台
「水泳世界選手権」(26日、カザニ)
シンクロナイズドスイミングのデュエット・テクニカルルーティン(TR)決勝で乾友紀子(井村シンクロク)三井梨紗子(東京シンクロク)組が銅メダルを獲得し、日本勢として07年以来4大会ぶりの表彰台に立った。
直前に演技したライバルのウクライナ組が予選から得点を上げてきたが、日本は躍動感あふれる演技でそれをさらに上回った。日本勢4大会ぶりのメダルを獲得に、乾は「限界を決めず、諦めない気持ちを教わった」と口にした。
「どう頑張ればメダルを取れるんですか」。井村コーチは日本の指導に復帰した昨年初め、ある選手に聞かれた。低迷期しか知らない選手たちは、メダルの常連国だったころとは「練習への取り組み方、追い込み方が全く違った」という。同コーチは長い日は1日11時間にも及ぶ猛練習で鍛え直した。
過去3大会の定位置だった5位から上昇気流に乗り、残る種目で3番手の地位を盤石にできるか。三井は「この流れを確実につかんで、最後まで戦い抜きたい」と気合を入れ直した。