体操日本“2軍”中国に16点差圧勝
「体操アジア選手権」(1日、広島県立総合体育館)
男子の団体と個人総合が行われ、日本が365・600点で2大会ぶり2度目の優勝を飾った。個人総合はエースの内村航平(コナミスポーツク)が左肩痛で欠場した中、次代のエース加藤凌平(21)=順大=が90・850点で制し、チームをけん引した。中国が若手主体とはいえ16点以上の大差をつけて圧勝し、10月の世界選手権(英グラスゴー)へ弾みをつけた。
いつまでも内村頼みではいられない。加藤が個人総合を制し、日本を引っ張った。
得意の床で16・000点の高得点をマークすると、跳馬でのミス以外は安定した演技で好スコアを並べた。圧巻は最終種目の鉄棒。世界G難度・カッシーナを組み込んだ新たな構成に挑み、完遂した。
“2軍”の中国が相手とはいえ、16・200点の大差での圧勝に「これで航平さんが加わったらどうなるんだろう?ワクワクが止まらない」と満面の笑み。世界選手権に向け、最高の形で前哨戦を終えた。
見守った内村も「凌平の鉄棒が、世界選手権への収穫」と納得顔。世界選手権での悲願の団体金メダルへ、準備は整った。