陸上の薬物疑惑報道、波紋広がる
2001年から12年に開催された陸上の五輪、世界選手権で金55個を含む146個のメダルにドーピング疑惑があると報じられた問題は3日、国際オリンピック委員会にも大きな波紋を広げた。総会で現状説明を求められた国際陸連のディアク会長は「疑惑の段階でまだ何も証拠がない」と、22日に北京で始まる世界選手権への影響を否定し、問題の沈静化に躍起だった。
英紙サンデー・タイムズの報道では800人以上の血液検査データにドーピングが疑われる数値が認められた。日本選手の検査件数の5%でも異常値があったとしている。これらが即座に違反の証拠とは言えないものの、日本オリンピック委員会の竹田恒和会長は驚きを隠さず「詳細な情報を確認して対応したい」と話した。