体操の“絶対王者”内村航平（２６）が８日、悲願の“打倒中国”へ先手必勝を誓った。１０月・世界選手権（英グラスゴー）の予選で日本は７連覇を狙う中国と同じ３班に入った。内村は「プラスに働く。いい演技をしてこっちの空気にすれば、相手も影響を受ける。予選からカマしたい」と、不敵に笑った。

　予選の得点は決勝に持ち越されないが、「予選１位の方が決勝が楽に回れる。それに“今年は日本の方が強いな”と審判をその気にさせたい」。昨年は予選２位通過で、最後の最後に中国に逆転を許し、わずか０・１点差で敗戦。リベンジに向け、予選から全力で宿敵をたたく構えだ。

　この日は埼玉県草加市内で体操教室に参加した。左肩痛から、９月の全日本シニア選手権（福井）で復帰予定。「痛みは変わってないけど、世界選手権までは必ずもつ」と、闘志をにじませた。