桃田が男子シングルスで初のメダル確定
「バドミントン世界選手権」(14日、ジャカルタ)
準々決勝が行われ、男子シングルス第4シードの桃田賢斗(20)=NTT東日本=が、仁川アジア大会銅メダルの魏楠(香港)を21-6、21-14で下し、同種目の日本勢初の準決勝に進んだ。3位決定戦は行われず、メダル獲得も決まった。ダブルスの女子でも福万尚子、与猶くるみ組(再春館製薬所)がジュワラ・グッタ、アシュウィニ・ポンナッパ組(インド)に25-23、21-14で勝ち、メダルを確定させた。
日本念願の男子シングルスのメダル獲得を決めた。桃田が昨年のアジア大会銅メダリストを37分で倒して4強入り。相手の甘くなったロブを仕留めるなど、プレーが上回り「史上初は素直にうれしい。後ろを捨てて前に詰めた結果。85点」と胸を張った。
3年前の世界ジュニア選手権で日本初の金メダルを獲得し、将来を嘱望されてきた。一方でトレーニングをサボりがちで、体力不足が弱点だった。転機は昨年12月の全日本総合選手権決勝で敗れたこと。与えられた以上の練習を課してスタミナ強化に励んだ。
次は勝ったことのない世界ランク1位のチェン龍(中国)。「金メダルを狙って来たから、この位置にいる。あと二つ勝ちたい」と、さらに上を狙う。