錦織快勝で8強 ナダルに8度目正直だ
「テニス・ロジャーズカップ」(13日、モントリオール)
男子シングルス3回戦で世界ランク4位の第4シード、錦織圭(25)=日清食品=は同14位のダビド・ゴフィン(ベルギー)を6-4、6-4で下し、この大会で自身初のベスト8に進出した。14日(日本時間15日)の準々決勝では世界9位の第7シード、ラファエル・ナダル(スペイン)と対戦。錦織はナダルと8度目の対戦で初勝利を目指す。
試合序盤からアクセルは全開だった。錦織がサーブもストロークもほぼ支配し、ゴフィンをねじ伏せた。「試合前から攻撃的にいこうと思っていた。理想の戦いだった」と会心の勝利を喜んだ。
第1セットから「自然と集中力が上がった」と言う。第3ゲームをブレークすると、第4ゲームでは3本のサービスエースを決めて流れに乗った。「(第1サーブは)ここ数カ月で一番良かった」と自賛した。
5月の対戦では第2セットを奪われ、フルセットに持ち込まれた反省があった。第2セットの第5ゲームで鮮やかな股抜きのロブショットを決めて会場を沸かせても「もっと喜びたかったけど、緊張感を保った」と最後まで気を抜くことはなかった。
次に対戦するナダルとは過去7戦全敗。だが最後に挑戦したのは世界ランクでトップ10入りする直前の昨年5月。今では世界4位になり「自分も強くなっている。思い切っていくところも必要だし、むちゃをしなくても勝てる部分もある。しっかり判断ができればチャンスはある」と、初勝利へのイメージを膨らませた。