ガトリン豪語 自己ベストでボルトに勝つ
陸上の世界選手権(22~30日・北京)に向け、千葉県内で合宿中の米国代表チームが17日、成田市の中台運動公園陸上競技場で練習を公開。男子100メートルで今季世界最速の9秒74を5月にマークしているジャスティン・ガトリン(33)が世界最速記録(9秒58)を持つボルト(ジャマイカ)に対し、「今回のコンディションなら勝てる」と牙をむいた。
2004年アテネ五輪と05年ヘルシンキ世界選手権100メートルで金メダル獲得のガトリンは今季絶好調。ただひとり9秒7台を計4回もマークしており、9秒87が今季ベストのボルトを圧倒している。「今回の俺はチャンピオンになるためにやって来た。ボルトは世界選手権でとてもいい走りをするだろうが、俺はそれに立ち向かう。彼には1度勝っているし、今のコンディションならまた勝てる。自己ベストも出せる」と自信満々。0秒01差でボルトを破った13年ダイヤモンドリーグの再現を狙う。
33歳のガトリンはドーピング違反による4年間の出場停止期間があり、10年の復帰時はすでにボルト全盛の時代。12年ロンドン五輪、13年モスクワ世界選手権と100メートルでいずれも銅、銀メダルに敗れたが、200メートルでも今季世界最速を出している今回は雪辱のチャンス。「目指すメダルの色はすべてゴールドだ」とガトリン。出場予定の200メートル、400メートルリレーも含めた3冠達成でボルトから世界最速の座を奪う。