中村美里が快挙!世界柔道3度目「金」
「世界柔道選手権」(25日、カザフスタン・アスタナ)
女子52キロ級の中村美里(26)=三井住友海上=が4年ぶり3度目の優勝を果たした。日本女子が世界選手権を3度制覇するのは7度の谷亮子、4度の阿武教子に続き3人目となった。
4年ぶりの大舞台で、2度の左膝手術から鮮やかに復活。1回戦から3試合連続で一本勝ち。決勝も攻勢に出てキトゥに指導が与えられ、優勢勝ちした。
「自分らしい柔道を出せた。挑戦者の気持ちで闘えた。ここでの優勝は来年の五輪につながる。表彰台の一番上はいいなと思った」と表情を緩めた。
金メダルが有力視されたロンドン五輪で初戦敗退に終わると手術を受け、1年以上を休養に充てた。左膝に埋められたボルトは一昨年12月に取れたが、右膝より3センチも細くなった。ただリハビリ期間に知り合った他競技の選手と交流を深め「視野が本当に広がった。試合中にポイントを取られても焦らなくなった」と話す。
ロンドン五輪で金メダルを取っていたら引退する可能性もあったと漏らすが、もう迷いはない。「来年に向けて大きな試合で勝てた。課題を克服し、こつこつ頑張る」。よみがえった中村が、3度目の五輪へ前進した。