ラグビー日本代表監督後任は清宮氏有力

 日本ラグビー協会は25日、都内で会見を開き、9月開幕のW杯イングランド大会に出場する日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55)が、大会終了後に退任すると発表した。契約期間は12月末までだったが、本人の申し出を承認。後任の指揮官には、トップリーグ・ヤマハ発動機の清宮克幸監督(48)ら日本人がリストアップされる可能性が高くなった。

 早実高1年の長男・幸太郎が高校野球界で脚光を浴びるなか、父の清宮氏がラグビー日本代表の次期監督の有力候補に躍り出た。19年日本開催のW杯へ向けて、日本人の切り札が指揮を執る可能性が高くなってきた。

 日本協会の坂本典幸専務理事はこの日、20日にジョーンズHCからW杯後に退任したいとの申し出があり、慰留に務めた末、11月1日付で退任を了承したことを明らかにした。

 また、同HCは世界最高峰リーグ・スーパーラグビー(SR)に来年参戦する日本チームのディレクターも退くことになった。

 合宿中の宮崎市内で取材に応じ、「4年間でできることの全てを注いだ。次の19年W杯のチームには新しい指導者が必要」と説明。発表時期がW杯前となったことには「(去就の)うわさ話をクリアにして先に進みたい気持ちがあった。(日本ラグビーの)歴史を変えたい気持ちは変わらない」と述べた。今後はSRのストーマーズ(南アフリカ)と監督就任へ交渉している。

 注目は、後任の代表監督だ。坂本理事は現時点で全くの未定と前置きした後、「外国人、日本人を問わずリストアップはしている。ジョーンズHCが築いたラグビーを継承できれば」と語った。

 清宮氏は当然、候補に入っているとみられる。今年2月にはヤマハ発動機を初の日本選手権優勝に導くなど実績は十分。関係者の間でも、代表監督就任を望む声は多い。04-05年の萩本光威監督以来、10シーズンぶりに日本人指揮官が誕生する可能性は十分ある。

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