ボルト4連覇!超人すぎる10個目金
「陸上世界選手権・男子200メートル」(27日、北京)
男子200メートル決勝は世界記録保持者のウサイン・ボルト(29)=ジャマイカ=が向かい風0・1メートルの条件下、19秒55の今季世界最高をマークして4連覇を達成した。100メートルとの2冠で、金メダルの大会最多記録を通算10個に伸ばした。ジャスティン・ガトリン(33)=米国=は19秒74で100メートルに続いて2位。
北京の夜空に再び稲妻が走った。コーナーを抜ける前にトップに立ったボルトは、フィニッシュライン到達前に両拳で胸をたたきながらゴール。それでいて今季世界最速の19秒55をたたき出した。納得のレース内容で4連覇を達成し「よくやったと自分に言いたい。素直にうれしい。力を出すことができた」と満足感を漂わせた。
左脚の故障で出遅れ、大会前の今季自己ベストは20秒13にとどまっていた。苦戦も予想された100メートルの3レースで実戦感覚を取り戻して優勝すると、26日の準決勝で19秒95をマーク。「200メートルになると俺は違う人間になる。200メートルでは1回しか負けたことがないんだ。世界選手権での4個の金メダルを光栄に思う。今はただただハッピーだ」と、勝利をかみしめた。
残る種目は29日決勝の400メートルリレー。5月の世界リレーでは、今大会銀メダル2個のガトリンを擁する米国に敗れているが、ボルトは「ガトリンは疲れているように見えたからね。われわれがリレーで勝てない理由が見つからない。最後も気合を入れて頑張るよ」と余裕たっぷり。2大会連続の3冠達成がいよいよ見えてきた。