ベイカー銅「最低限のメダル取れた」

 「世界柔道選手権」(28日、アスタナ)

 男子90キロ級のベイカー茉秋(ましゅう)(20)=東海大3年=は銅メダルを獲得した。

 エジプト選手との3回戦で左足親指の靱帯(じんたい)を痛めた。準々決勝で敗れたが、敗者復活戦に強行出場。世界ランク1位のハンガリー選手をしぶとく投げて有効をもぎ取り、逃げ切った。不戦勝の3位決定戦後は足を引きずりながら「世界一が目標だから悔しいが、最低限のメダルを取れたことで誇らしい気持ち」と笑みを浮かべた。

 父が米国人ということもあり、接近戦も苦にしないスタイルは日本で異色。海外の強豪が居並ぶ90キロ級で、日本勢3大会ぶりのメダルは価値がある。初出場の昨年は2回戦で姿を消したが、今年は成長の跡を見せ、「来年こそは五輪で金メダルを取る」と目を輝かせた。

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