五輪エンブレム入りグッズ一転使用中止

 東京都の舛添要一知事は4日の会見で、20年東京五輪の公式エンブレムの白紙撤回後、使用を続けるとしていたエンブレム入りの紙袋や名刺について、一転して使用を中止する方針を示した。

 舛添知事は「大会組織委員会と協議したが、IOC(国際オリンピック委員会)の訴訟に影響を与える可能性は少しでも排除した方がいいとの見解だった」と説明した。

 エンブレムは、ベルギーのデザイナーらが劇場ロゴと似ているとして、IOCに使用差し止めを求める訴訟を起こしている。

 都はエンブレム入りのグッズなど計約4600万円分を発注しており、舛添知事は2日、「捨てるのはもったいない」と述べ、完成している紙袋などを継続使用する考えを示していた。会見で舛添知事は「支払いが終わっていない分については、業者と話をして(費用を)圧縮したい」と述べた。

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