故上田さん追悼試合 修造おいがトライ
「ラグビー定期戦、慶大45-56同大」(5日、保土ケ谷ラグビー場)
日本最古の伝統を誇る慶大と同志社大の第98回ラグビー定期戦が、7月23日に62歳の若さで死去した上田昭夫さんの追悼試合として行われ、両校OBをはじめ多数のラグビーファン、関係者が集まり、故人へ祈りをささげた。
慶大の渡瀬裕司GMは「天国から『何やってんだ!』ってメールがきちゃいますね」と苦笑した。黙とうをささげてから始まった試合は、両チームで17トライを取り合うノーガードの乱打戦。
「上田さんは基本にうるさかったから、ディフェンスがダメだ! と怒られそう。でも上田さんは前しか見ない人だったし、僕らもいい課題をもらったと、前を見ます」
後半は、タレント・松岡修造のおいで大型ルーキー辻雄康(1年、慶応)が途中出場。「上田さんには幼稚舎(小学校)のときから教えていただきました」という思いを込めた豪快トライ。「来週始まる対抗戦では、ああいう前に出る意欲を持っていきたい」と渡瀬GMは話した。