川淵会長大号令「メダルを狙え!」
中国・武漢で行われたバスケットボール女子のアジア選手権で2連覇を達成し、団体球技では日本1号となる16年リオデジャネイロ五輪の出場権を獲得した日本代表が6日帰国し、千葉県内のホテルで報告会見を行った。国内での競技人気が伸び悩む中、日本バスケットボール協会の川淵三郎会長(78)は、リオ五輪でのメダル奪取と、選手たちの美貌を売り出すことでの“露出アップ”を厳命した。
日本バスケ界に訪れたビッグチャンスを、“豪腕”会長が見逃すはずはない。大アウェーの中、五輪切符をもぎとり、凱旋してきた選手に、川淵会長が2つの大号令だ。
1つは昨年の世界選手権6位の中国に圧勝したことで、見えてきた夢舞台での表彰台。「入賞だのベスト6だのケチなことはいわず、もう『メダルを狙え!』と選手たちには言った。米国はとてつもなく強いが、他は似たり寄ったり。こっちは伸びしろもある」と、ハッパを掛けた。
そして、もう1つの指令は、このチャンスに日本女子バスケの魅力を強く売り出すこと。「名前と顔と美貌をぜひ売り出してもらいたい。ファンはチームではなく選手を見に来る。そういう力がまたメダルにつながる」と、持論を展開した。
11年にW杯を制したサッカーのなでしこジャパンの時と重ね「(なでしこの)佐々木監督が『取材(殺到)で選手の状態が…』と言ってきたことがあったが、『今、出ないでどうするんだ』と言った。なでしこはそれでもロンドン五輪で銀メダルを獲った」と、競技面以外でも選手たちに“タフさ”を求めた。
日本ではまだメジャーとはいえないバスケ。SG栗原三佳は「リオのメダルを目指して頑張ります!」と、意気込んだ。つかみ取ったこのチャンスを未来へとつなげてみせる。