松友車いす「タカマツ」にアクシデント
「バドミントン・ヨネックス・オープン・ジャパン」(9日、東京体育館)
男女各1回戦が行われ、女子ダブルスで連覇を狙う、世界ランク1位の“タカマツ”こと高橋礼華(25)、松友美佐紀(23)=ともに日本ユニシス=組はインドのペアに2-0で快勝したものの、試合中に松友が右足首を痛めた。松友は試合後、車いすで医務室に直行。そのまま病院に向かった。
世界ランク1位、リオデジャネイロ五輪でメダル獲得が期待される「タカマツ」組にアクシデントが発生した。
抜群の連係で第1ゲームを21-6と圧倒。第2ゲームも5-1とリードしたところで、松友が突然、その場で固まった。「足首をひねって、痛くて動けない」。腫れ上がった右足首に冷却スプレーで応急処置をし、途中からはテーピングを施しながら最後までプレー。終盤は高橋が後衛に回り、松友が前衛を固める形でなんとか勝利を収めた。
試合後、松友は車いすで医務室に直行。そのまま病院に向かった。関係者は「写真(レントゲン)をとって、(次への出場可否は)また判断する」と話した。
高橋は「逆に自分がテンパってしまったけど、意外と松友は冷静で、最後はいい形で勝てた」と振り返った。10日以降の出場については「無理はしたくないけど、もし、明日もできるなら頑張りたい」と心配そうに話した。
高校時代から組んでいる先輩後輩の名ペア。昨年は日本選手として初めて世界ランク1位に立ち、年末のスーパーシリーズファイナルでも日本勢初の優勝を果たした。五輪での活躍も期待されるだけに、今後の影響が心配される。