“暴走王”小川ジュニアが体重別2連覇

 「柔道・全日本ジュニア体重別選手権」(13日、埼玉県立武道館)

 男子100キロ超級で、バルセロナ五輪95キロ超級の銀メダリストで格闘家の小川直也(47)の長男・小川雄勢(明大)が2連覇を達成した。

 5年後の東京五輪の日本男子最重量級代表争いへ、先手を打った。小川が、大学で同じ釜の飯を食う同期の田中を決勝で退け、大会連覇を果たした。

 小川は1分すぎに相手の指導を立て続けに誘い、相手にはポイントを与えずに頂点に立った。「去年の優勝はたまたま。2週連続の大会で体はきつかったけど、自分で出ると言ったからには優勝したいと思っていた」と話した。

 「独り立ち」を実感できた試合だ。これまでほぼ欠かさずに大会を訪れていた父・直也は来場できず。「試合前に連絡したら『頑張れ』と言うだけだった」という中、「去年すぐに負けた世界ジュニアに再挑戦したい」という思いが小川を支えていた。

 高校時代は189センチだったが190センチを超え、体重も数キロ増えて137キロに。顔つきも釣り手の使い方も、五輪選手当時の父にそっくりになってきた。高校3年で吹かせた「雄勢旋風」が再び吹く日も近そうだ。

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