右膝痛の照ノ富士、強行出場も3連敗 

 「大相撲秋場所・14日目」(26日、両国国技館)

 横綱鶴竜は大関稀勢の里を相手に立ち合い、2度にわたって変化し、最後はもろ差しから寄り倒して2敗をキープ。稀勢の里は4敗目を喫してV戦線から脱落した。

 絶対に休場はしたくなかった。13日目の稀勢の里戦で右膝を負傷した照ノ富士は、25日深夜に受けたMRI検査で「右膝前十字じん帯損傷で全治1カ月」と診断された。師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は休場を勧めたが、本人は出場を主張。万が一、同じ箇所を痛めればじん帯が切れる可能性があり、そうなれば1年以上を棒に振ることになるかもしれない。それでも「やるだけやって後悔したくない」と土俵に上がる決意を示した。

 痛み止めを飲み右膝にテーピングを施して勝利を目指したが、やはり勝負の世界は甘くない。豪栄道にもろ差しを許して、何とか右を巻き替えようとしたが一気に出てこられると残す力はなかった。下がる時には右足を浮かせる場面もあり、北の湖理事長(元横綱)は「右をかばっている。意地だけで出てきたが、あした(千秋楽)も厳しいだろう」と表情を曇らせた。

 「ちょっと怖さがあった。でも、自分の体は自分しか分からないから」と不安を抱えながらも、強行出場に踏み切った判断に迷いはなかった。3連敗を喫したが逆転優勝への望みが絶たれたわけではない。「ここまできたらやるだけやって終わらせたい」。不退転の覚悟で最終決戦に挑む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

スポーツ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(スポーツ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス