「ラグビーＷ杯１次リーグＢ組、日本－サモア」（３日、ミルトンキーンズ）

　日本は３日午後２時半（日本時間午後１０時半）から、英国のミルトンキーンズで行われる第３戦でサモアと対戦する。２日は試合会場で前日練習を行った。日本は残り２試合に連勝しても１次リーグで敗退する可能性があるが、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ（ＨＣ）もリーチ主将、五郎丸副将も「勝つだけ」と言い切った。

　Ｗ杯８強をかけたサモアとのサバイバル戦を前にしても、五郎丸に気負いは見えなかった。

　「ラグビーの日本代表がこれだけ国民から結果を求められることは今までなかった。そういう時間をグラウンドで過ごせている。楽しいです」

　初戦で南アフリカを破り、世界に衝撃を与えた日本だが、続くスコットランド戦は中３日の強行日程も影響して１０－４５の大敗。世界最強国の一角を破る大金星を挙げながら、ボーナス点の関係で残り２試合に全勝しても１次リーグ敗退の可能性がある。

　しかし、五郎丸は「我々はあくまでも挑戦者。勝ち点を計算するレベルじゃないし、ここでサモアに勝たなければ何も始まらない」と話し、リーチ主将も「他国の勝ち点がどうなるかはわれわれがコントロールできることじゃない。自分たちが勝つことに集中します」と語気を強めた。

　Ｗ杯の戦いを知り尽くす指揮官、ジョーンズＨＣは「Ｗ杯は３戦目。他のチームではケガで帰国する選手もいるが、日本は３１人全員が試合に向けて準備できている。サモアは激しくくるが、日本はそれに負けず、賢く戦って、ラスト２０分で勝ちきりたい」と勝利への青写真を描いた。（大友信彦）