「おりひめジャパン」リオ五輪へ闘志

 「ハンドボール・リオ五輪女子アジア予選」(20日開幕、愛知県体育館)

 ハンドボール女子日本代表「おりひめジャパン」が5日、都内で16年リオデジャネイロ五輪アジア予選に向けて会見した。一足先に五輪出場を決めたバスケットボール女子、W杯で快進撃を見せるラグビー男子と、日本の団体競技が脚光を浴びる中、40年ぶりの五輪出場を目指し闘志をみなぎらせた。今大会は優勝国が五輪出場権を獲得し、2位は世界最終予選に回る。

 乗るしかない、このビッグウエーブに!五輪出場を決めたバスケ女子、W杯で一大旋風を巻き起こしているラグビー男子と、日本の団体競技に吹く追い風に乗れとばかりに、ハンド女子代表が怪気炎を上げた。

 主将の本多恵(29)=ソニーセミコンダクタ=は「ラグビーは練習してきたという自信が見えるし、バスケはピンチをチャンスに変えたのが印象的だった。私たちも波に乗っていきたい」と力を込めた。

 チーム発足の12年10月から、リオ五輪出場だけを目指してやってきた。この1カ月は地獄の1日3部練習をこなし、全てを競技だけに懸けてきたという自負がある。栗山監督は「日々不退転の覚悟でやってきた。日本開催で五輪切符を勝ち取れるチャンスは人生で二度とない。迷いはない」と目を血走らせた。

 最大の難敵となるのは25日の最終戦で激突する韓国。日本の13位を上回る世界ランク8位の宿敵が最大の障壁となる。アジア大会、アジア選手権と完敗しているが、指揮官は「30点以内の勝負に持ち込みたい。機動力をベースに守備で粘り強く戦えば勝機はある」と思い描いた。

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