錦織8強に修造絶賛「世界のひまわり」
「男子テニス・楽天ジャパン・オープン」(7日、有明コロシアム)
昨年覇者で世界ランク6位の第2シード・錦織圭(25)=日清食品=がシングルス2回戦に臨み、同50位のサム・クエリー(28)=米国=を7-6、6-3のストレートで下し、4年連続の8強入りを決めた。大会アドバイザーの松岡修造氏(47)は試合の合間に「彼は世界のひまわり!」と絶叫交じりに絶賛し、満員のスタンドは大いに盛り上がった。
黄色いウエアとシューズに身を包んだ錦織が、強烈なサーブを誇る相手を難なく攻略した。過去3勝3敗と互角のクエリーを危なげなくねじ伏せ、「かなりいいテニスができた」と自賛した。
第1セットは互いにサービスゲームをキープし、タイブレークに突入。1ポイントこそ先取されたが「ミスりたくなかったので、自分から打たなきゃ」と攻めに転じ、4点連取するなどでセットポイントを奪った。
ギアを上げた第2セットはさらに加速した。巧みなショットで第3ゲームをブレークすると、第4ゲームは「ミスしてもいいと思って打ち込んだ」とサーブがさえ渡り、エースを3本決めて圧倒。最後はスマッシュでマッチポイントを奪った。
“黄色い”錦織の見事な圧勝劇に、松岡氏も大興奮。「タイブレークでも黄信号は見えなかった。錦織は日本の、世界のひまわりだよ」と絶叫した。
これが今季50勝目。「今までで一番充実している」と、自信が好プレーにつながっている。9日の準々決勝はチリッチ(クロアチア)と当たる可能性が高い。7月のシティ・オープンでは勝ったが、昨年の全米オープン決勝で日本勢悲願のグランドスラム初制覇を阻まれた宿敵だ。「最近調子のいい選手で、対戦も多いので楽しみ」。錦織が日本のファンの前で雪辱劇を見せる。