南ア8強入り 米撃破でB組1位突破
「ラグビーW杯、1次リーグB組、南アフリカ64-0米国」(7日、ロンドン)
1次リーグB組で南アフリカが米国に64-0で圧勝し、3勝1敗の勝ち点16で各組上位2チームによる準々決勝に進んだ。B組は10日にスコットランドがサモアに勝てば1次リーグを突破し、日本は11日(日本時間12日)の米国との最終戦を前に敗退が決まる。日本は8日、全体練習を行わず英国のウォリック近郊の宿舎で軽めの調整に努めた。
一方的な展開で米国を退けた。初戦で日本に敗れた南アフリカは順当にB組を1位通過。マイヤー監督は「どんなチームでも負ける可能性がある」と言いつつも「すごいプレッシャーの中で試合をしてきた」と安堵(あんど)感をにじませた。
快足が武器のWTBハバナは3トライで圧勝に導いた。後半開始早々、SHデュプレアの右サイドへのキックに抜けだす。さらに味方がつないだパスを最後に受けてトライ。3トライ目は、こぼれ球を素早く拾い上げると狭いエリアをすり抜けた。ラグビー史に残るトライ王、ロムー(ニュージーランド)のW杯の通算最多トライ記録15に肩を並べ「彼は僕にとって刺激そのもの」と感激の面持ち。監督は「大事な試合で必ず活躍してくれる」と絶賛した。
チームは日本戦から立て直した。苦しんだだけに、ハバナは「準々決勝は何が起きるか分からない。練習から一生懸命やっていく」と油断を見せなかった。