米撃有終3勝だ!最年少・藤田が出陣
「ラグビーW杯・1次リーグB組、日本-米国」(11日、グロスター)
1次リーグB組でスコットランドがサモアを36-33で下して準々決勝進出を決め、日本は11日(日本時間12日早朝)の米国戦を前に1次リーグ敗退が確定した。日本は9日、米国戦のメンバーを発表。ここまで出場機会のなかったチーム最年少、22歳のWTB藤田慶和(早大4年)が初めて先発入りした。エディー・ジャパン4年間の総決算と位置付けられた試合に備えて日本は10日、試合会場で最終調整を行った。
待ちかねた出番に胸が高鳴る。藤田は「メンバーに選んでもらえた責任を果たしたい。勝利を勝ち取りたい」と目を輝かせた。
東福岡高3年で7人制日本代表、早大1年で15人制日本代表に選ばれデビュー戦で6トライ。常に日の当たる道を歩んできたが、このW杯ではここまで3試合リザーブにも入れない日々を過ごした。
「チームが勝ってうれしかった半面、チームに貢献できない悔しさもずっと感じていました。でもその間、ノンメンバー(メンバーから外れた選手)でスピードトレーニングをしたりして、自分の足りないところを伸ばしてきた。自分も進歩したと思います」
エディー・ジョーンズHCは藤田の起用理由を「直感」と言った。「藤田はこれまでも米国戦で活躍している。彼のエネルギーと熱意がチームにプラスになると思った」。藤田も「19年のW杯につなげるためにも、いい形で締めくくりたい」と言葉に力を込めた。(大友信彦)