体操・内村、ラグビーに続き旋風起こす
「体操・世界選手権」(23日開幕、グラスゴー)
体操世界選手権(23日開幕・英グラスゴー)に出場する男子日本代表が13日午前、羽田空港から直前合宿地のフランス・アルクへ出発した。37年ぶりの団体金メダル、前人未到の個人総合6連覇が懸かる“絶対王者”内村航平(26)=コナミスポーツク=は、この日、帰国したラグビー日本代表に続き、英国に日本旋風を巻き起こすことを誓った。
最終調整の時期ということもあり、ラグビーの結果はニュースで確認しただけ。話題となっている五郎丸のキック前に行うポーズも「知らなかった」という。それでも「例えが面白かった。『(ドラゴンボールの)クリリンがフリーザを倒した』とか言われてて」と、強豪南アフリカを倒した“ジャイアントキリング(大物食い)”の偉業に、たとえ話を通じて刺激を受けた様子。「完ぺきを追求するのは、どのスポーツも同じ」。緻密な“JAPAN WAY”で世界を驚かせたラグビーのように、美しい日本の体操で悲願の頂点に立つことを誓った。
体操も団体では6連覇中の体操王国・中国に挑む。昨年は敵地(中国、南寧)でわずか0・1点差で敗れたが、今回の開催地の英国は好相性の土地。「世界選手権を初めて勝ったのもロンドンだったし、初めて五輪で優勝したのもロンドン。勝手に縁起がいいって思ってます」。次に狙うは当然、内村にとって初めての団体金メダル奪取だ。
「若手の勢いとベテランの安定感があって、すごくいいチーム」(内村)という“ONE FOR ALL,ALL FOR ONE”な体操ニッポンが、いよいよ世界の頂に返り咲く。