錦織逆転Vで3回戦へ「集中し直せた」
「男子テニス・マスターズ上海大会・2回戦」(14日、上海)
シングルス2回戦で第6シードの錦織圭(25)=日清食品=は世界ランキング32位のニック・キリオス(20)=オーストラリア=に1-6、6-4、6-4で逆転勝ちし、ベスト16となる3回戦に進んだ。2年ぶりに初戦を突破した錦織は、次は15日に第12シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。
4度目のマッチポイントで相手の返球がネットにかかると、小さくガッツポーズを繰り返した。錦織は初対戦のキリオスに苦しみながらも第2セット以降に立て直し、逆転勝ちした。「集中し直せた。厳しかったが、いい試合ができた」と笑みを浮かべた。
第1セットはサーブが入らなかった。最初のサービスゲームの第2ゲームでは3度もダブルフォールトを犯してブレークを献上。第4ゲームもこわごわと打った第2サーブを強打されて失った。
だが悪い流れを引きずらなかった。第2セット以降はブレークのチャンスすら与えなかった。「トップ10の選手としてはマスターズ大会でいい結果を残すことは一つの目標」と、上位進出を期した。