ハンド日本女子40年ぶり五輪お預け

 「ハンドボール女子・リオ五輪アジア予選、日本21-35韓国」(25日、愛知県体育館)

 1976年モントリオール大会以来、40年ぶりの五輪出場を目指す世界ランク13位の日本は、同8位で12年ロンドン五輪ベスト4の韓国に21-35で敗れて3勝1敗の2位に終わり、今大会での16年リオデジャネイロ五輪出場権獲得はならなかった。これで韓国との通算対戦成績は日本の7勝2分け47敗。日本は来年3月の世界最終予選(開催地未定)などで再度、五輪切符獲得に挑む。

 アジア最強国の壁は厚かった。ロンドン五輪4強を誇る韓国に、日本はホームの利を生かせず、攻守で圧倒され完敗。ロンドン五輪出場を逃してからの3年間、この1戦にかけてきた選手たちは号泣。本多恵主将は「この日のために準備してきたことがコートで表現できなかった。悔しいとしか言いようがない」と唇をかみしめた。

 フィジカルに勝る韓国に対応する粘り強い守備を構築するために、1日3部練習で徹底して機動力を磨いてきた。代表を退いていた田中美音子、藤井紫緒といったベテランも復帰。毎日の練習前には全員で「君が代」を歌い、決戦へ気持ちを1つにしてきたが、宿敵に返り討ちにされた。

 来年3月の世界最終予選で再度五輪切符獲得に挑むが、欧州の強豪国も出場する同大会での切符獲得は厳しいとみられる。「ここで勝たないと意味がない。今は先のことは考えられない」。本多主将の言葉が重く響いた。

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