ラグビーＷ杯イングランド大会の日本代表として活躍したＦＢ五郎丸歩（２９）が２７日、静岡県磐田市で所属するトップリーグ、ヤマハ発動機の練習に帰国後初めて参加した。普段は多くて４、５人というファンが、この日は約１２０人。テレビカメラがずらっと並ぶ中、約２時間の練習を行った。

　「家に帰ってきた感じ。コンディションは悪くない。思ったより感触は良かった」。腰をかがめて拝むような独特のポーズからのキック練習も披露し、１０本中８本を決めた。

　世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」のレッズ（オーストラリア）から獲得オファーが届き、今後の動向も注目される。もっとも、「まずはトップリーグに集中して、ラグビー熱が続くようにしたい」と冷静に語った。

　トップリーグは１１月１３日に開幕。ヤマハ発動機は、１４日にトヨタ自動車との初戦（パロマ瑞穂ラグビー場）を迎える。トップリーグ初優勝へ「チームのためにしっかり体を張りたい。休むという選択肢はない」と覚悟を示した。