福原愛あと1点から逆転負け
「卓球・女子W杯」(31日、ゼビオアリーナ仙台)
準々決勝が行われ、リオデジャネイロ五輪代表に内定している世界ランク4位の福原愛(26)=ANA=は、同26位のペトリサ・ソルヤ(ドイツ)に3-4で逆転負けした。同5位の石川佳純(22)=全農=は同28位のリュゥ・ジャ(オーストリア)を4-2で下し、2大会連続で4強入りした。
福原は、1日に最高の誕生日を迎えるはずが、コートに立つことはかなわなかった。3ゲームを連取し、第4ゲームもマッチポイントを握りながら、あと1点を奪えず崩れていった。
「今は頭が真っ白。守りに入ったのが一番の敗因。中国選手と当たることばかり考えて、ヨーロッパ選手への対策が甘かった」。26歳最後の日。ふがいなさに、顔を上げることができなかった。
不運も重なった。第4ゲーム途中に、観客席でカメラのフラッシュが光って中断。「そういうこともある」とすぐに集中し直したが、狂ったペースを取り戻せなかった。
「負けたのは私の責任。応援してくださっているのに申し訳ない」。2271人の声援をため息に変えてしまったのが、何よりも悔しかった。
次戦は11月中旬のスウェーデン・オープンとなるが「今は何も考えられない」と、ぼうぜん自失。この悔しさを、リオデジャネイロ五輪へのエネルギーにするしかない。