体操・森泉コーチ大技へこっそり微調整
「体操・世界選手権」(30日、グラスゴー)
男子個人総合決勝が行われ、日本のエース、内村航平(26)=コナミスポーツク=が92・332点で前人未到の6連覇を達成し、16年リオデジャネイロ五輪代表に内定した。
個人総合6連覇という快挙の裏には、内村が全幅の信頼を寄せている名参謀、森泉貴博コーチ(44)の存在があった。
決勝後、森泉コーチは「本人はまだ知らない」という秘密を明かした。大技「リ・シャオペン」に成功した跳馬で、今大会はこれまでよりロイター板を2~3センチだけ台に近づけたという。現地入り後、踏み切りの感覚がしっくりこない内村を見て、最も反発を得られる位置を模索。「余計な気を使わせないように」と微調整したことは伝えず、本番に送り出した。
「自分の状態をしっかりと見極めてくれる」と内村。固い絆で結ばれた師弟関係は、来夏のリオデジャネイロ五輪へと続いていく。