体操・白井2年ぶり2度目の金メダル
「体操・世界選手権」(10月31日、グラスゴー)
種目別決勝の前半5種目が行われ、男子は床運動で白井健三(19)=日体大=がG難度の大技「リ・ジョンソン」を決めるなど16・233の高得点で2大会ぶり2度目の優勝を飾った。あん馬では個人総合10位の萱(かや)和磨(18)=順大=が15・500点で銅メダルを獲得した。
19歳とは思えない。貫禄の演技で、白井が「床の王」の称号を奪還した。演技後も大はしゃぎはしない。「ちゃんとやれば勝てると分かっていた」。2年ぶり2度目の金メダルも、当然といわんばかりだった。
最高G難度「リ・ジョンソン(後方抱え込み2回宙返り3回ひねり)」を含め、自身の名がつく「シライ」、「シライ2」も入ったDスコア(演技価値点)7・6点の驚異的な構成を難なく通しきり、ライバルたちを圧倒した。
リオデジャネイロ五輪金メダルの大本命は間違いない。ただ、“伸びしろ”がある。「現状維持だと(2連覇を逃した昨年と)同じことになりうる。これを糧に、もっと攻めていきたい。まだまだ、というところを来年見せたい」と意気込んだ。
練習では、この日決めた「リ・ジョンソン」をさらに進化させた「伸身リ・ジョンソン」も成功させている。五輪で決めれば、再び「シライ」の名がつく新技も視野に入れ、“ワンダーボーイ”がさらに成長し続ける。