白井、リオ五輪へ向け「攻めた体操を」
体操世界選手権の種目別床運動で2年ぶり2度目の世界王者に輝いた白井健三(19)=日体大=は、3日、英国・グラスゴーから羽田空港に帰国した。
白井はリオ五輪に向け、個人総合の強化と、得意種目でのさらなる高難度演技に挑戦する意向を示した。「個人総合もできる白井健三のイメージを完成させていきたい。攻めた体操をしたい」と力を込めた。
特に課題に挙げたのが、得意種目の1つ、跳馬。世界選手権では3大会連続で種目別決勝に進んだが、メダルはなし。1本目の自身の名がつくシライ(Dスコア6・0)は高い完成度を誇るものの、2本目がスペシャリストたちの中では難易度の落ちるドリックス(Dスコア5・6)だけに「ドリックスは変えたい気持ちはある。跳馬でもメダルを狙えるようにしたい」と、構想を巡らせた。
既にリオ五輪の大本命となった床でも練習ではG難度「リ・ジョンソン」をさらに進化させた“スーパーG難度”「伸身リ・ジョンソン」を成功させている。“ワンダーボーイ”のさらなる進化から目が離せない。