五郎丸が豪レッズ入り決定
ラグビーのトップリーグ(TL)、ヤマハ発動機は4日、所属する日本代表FB五郎丸歩(29)が世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」のレッズ(豪州)に加入することを発表した。同社に在籍したままで、来年1月のTLシーズン終了後に、SRでプレーする。五郎丸は5日に静岡県浜松市で記者会見を行う。
ついに五郎丸がハイレベルな世界の舞台に立つ。レッズへの加入が正式に発表されたこの日は、午後から静岡県磐田市内のグラウンドでチームの練習に参加。全体練習が終わった後は恒例のプレースキックの個人練習を行い、150人のファンの前でおなじみとなった“拝みポーズ”から正確無比なキックを披露した。
練習後はSRへの加入について「あした(5日)会見しますので」と語るにとどめた。ただ、レッズの公式ホームページには「W杯の経験を糧にスーパーラグビーで自分の力を証明するチャンス。ずっと注目しているチームに加入し、新たな仲間と会うのを楽しみにしている」とコメントした。
13日に開幕する今季のTLは日程を大幅に短縮して行われるので、来年2月26日から始まるSRとは日程が重ならない。五郎丸はヤマハ発動機に在籍したままプレーすることが可能となっている。
今季から日本代表を軸に編成されるサンウルブズもSRに参戦するが、関係者によると、家族と過ごす時間が欲しいという五郎丸本人の希望もレッズ入りに影響したようだ。日本と南アフリカの遠距離移動で負担が大きいサンウルブズよりも、豪州に拠点を置くレッズの方が調整しやすい側面もある。
ブリスベンに拠点を置くレッズは11年に優勝。しかし、プレースキッカーを務めた元豪州代表のオコナーらが退団した。W杯で日本選手として初めてドリームチーム(ベスト15)に選出された五郎丸が、後任のキッカーを務めることになりそうだ。