錦織、途中棄権「大事を取って決断」
「テニス・マスターズ・パリ大会」(5日、パリ)
シングルスで世界ランキング7位の第6シード、錦織圭(25)=日清食品=が3回戦で同9位の第10シード、リシャール・ガスケ(29)=フランス=に敗れ、準々決勝進出を逃した。第1セットを6-7で落とし、第2セット途中に左脇腹痛のため棄権した。ガスケとの対戦はこれで6戦全敗。次戦で今季最終戦のATPツアー・ファイナル(15日開幕・ロンドン)に臨む。
6度目の挑戦でも壁を崩せなかった。錦織は5戦全敗だったガスケにラリーで互角に渡り合っていたが、第2セット途中に異変が生じた。1-4の場面で左脇腹付近の手当てを受け、無念の途中棄権。「1セット目を終わって痛みを感じた。ファイナルもあるので大事を取って決断した」と肩を落とした。
第1セットは勝負どころでフォアの強打がさえ、機を見てのドロップショットも効果的だった。しかし、第2セット、1-1の第3ゲームでブレークを許すと失速。目に見えて動きが落ち、トレーナーを呼んで治療時間を取ったが、反撃できる力は残っていなかった。2年連続出場のATPツアー・ファイナルに向けても暗雲が漂う敗戦になった。