男子100キロ級は19歳のウルフがV

 「柔道・講道館杯全日本体重別選手権」(8日、千葉ポートアリーナ)

 リオデジャネイロ五輪代表第1次選考会として男女計7階級が行われ、男子100キロ級は父が米国人の19歳、ウルフ・アロン(東海大)が決勝で下和田翔平(京葉ガス)に内股で一本勝ちして初優勝した。同100キロ超級はロンドン五輪代表の上川大樹(京葉ガス)が2年ぶり2度目の制覇。女子52キロ級では元世界女王の29歳、西田優香(了徳寺学園職)が2年連続3度目の優勝を飾った。

 有効二つを奪われても、ウルフは狙いを定めていた。残り41秒。豪快にはね上げる左内股で、10センチ以上も背が高い192センチの下和田から逆転の一本を奪った。父は米国人だが、東京の下町生まれで英語は話せない。「目の前の試合を一つ一つ勝っていけば、おのずと五輪につながっていく」。19歳の新鋭が、五輪代表争いに殴り込みをかける。

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