五郎丸リーグ通算1000得点達成

 「ラグビー・トップリーグ、ヤマハ発動機18-11トヨタ自動車」(14日、パロマ瑞穂ラグビー場)

 FB五郎丸歩(29)=ヤマハ発動機=が今季初戦で1ゴール2PGを決め、史上2人目となるリーグ通算1000得点を達成した。チームのグッズが完売するなどフィーバーは過熱。ただ、日本協会は約1万2千人の観客を見込んでいた中で「当日券完売」でも観客数は8676人にとどまった。「パロマ瑞穂」でのラグビーの試合では過去最多ながら、13日の秩父宮(パナソニック-サントリー)ほどではないものの空席も少なくなかった。

 フィーバーに沸く今季初戦、主役の男が期待通りの活躍を魅せた。おなじみの五郎丸ポーズが飛び出すと、観客は一斉にスマートフォンを取り出しシャッター音の合奏。前半9分にゴールを決めた五郎丸はリーグ通算1000得点の大台も達成し、「チャンスをもらって8年かけて積み上げてこれた。チームのタイトルだと思う」と仲間に感謝した。

 試合前には「FWがスクラムやモールでトライした後に1000得点を決める」と宣言、チームの士気を高めていた。清宮克幸監督(48)は「あの素晴らしいコメントでFWはやる気と勇気が湧いた。W杯を経て、行動も発言も変わった。世界で戦うにふさわしい男になった」と称賛した。

 五郎丸見たさに、ファンは朝6時半から並んだ。報道陣200人が集結し、警備や運営の人数は通常の3倍近い240人。会場近くのマンションのベランダにも人だかりができた。グッズ販売も好調で、五郎丸の著書やチームのジャージー、タオルなどが完売。担当者は「いつもは数万円の売り上げですが、今日は数十万円単位で売れています。もっと製造しないと」とうれしい悲鳴を上げた。

 チームとしても快勝で、最高のスタートを切った。五郎丸は「観客が圧倒的に増えて、選手は最大のパフォーマンスができたと思う」と満面の笑み。初観戦のファンに対して「(W杯は)映像を通じてだったと思うので、人と人がぶつかる音や、倒れても仲間のために立ち上がる姿を生で感じてほしい」と呼びかけた。

 チームとしては初優勝、そしてラグビー人気定着という大きな悲願に向けて、エースが大車輪の活躍を誓った。

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