「ラグビー・トップリーグ、神戸製鋼２３－１８キヤノン」（１５日、神戸ユニバー記念競技場）

　１２季ぶりの優勝を狙う昨季３位の神戸製鋼は、同７位のキヤノンを２３－１８で振り切り、白星発進した。Ｗ杯日本代表の神戸製鋼ＬＯ伊藤鐘史（３４）、ＰＲ山下裕史（２９）、ＨＯ木津武士（２７）、キヤノンのＦＬアイブス・ジャスティン（３１）が先発した中、神戸ユニバー記念競技場で開催されたトップリーグの試合しては、過去最多の７８６３人が集結した。

　ラグビーの熱気は全国へ展開し、「そして、神戸」だ。両軍合わせ、日の丸戦士４人が集結した。神鋼は「こうべ、こうべ」の合唱に乗り、前半６分、ＬＯエリスが先制トライ。後半１４－１１と３点差に迫られたが、ＳＯ山中の３ＰＧなどで逃げ切り、１２季ぶりのＶへ好発進した。

　７８６３人の観衆は、神戸ユニバー記念陸上競技場で行われたトップリーグの試合としては最多。昨季第２節、８月３０日の近鉄戦での５３７３人を約２５００人も上回った。

　代表には激闘をねぎらう花束を贈られた。木津は「もう本番。ミスはできない」と注目の高さに気を引き締めた。伊藤は街中でも「感動をありがとう」と声をかけられた。そして「７８００人はすごい。僕らは、いい試合をしていかないと」と自らに言い聞かせた。鉄の男たちが、ラグビー人気を“鉄板”にする。